広く愛誦される歌でありたい
若い力
作詞:佐伯孝夫、作曲:高田信一
「終戦後、スポーツの勃興は全国的に目覚ましいものがあり、スポーツ復興の熱意は各地に燃えているが、これに対して明朗なるスポーツの楽しさを讃える歌曲が全然ないことが甚だ遺憾とされてきた。」(①109頁)とのことで第2回国民体育大会を機にスポーツの歌を選定することになりました。
歌詞の選定
選定にあたっては、まず、歌詞をコンクールによって決めることとし、作詞家7人のうち4人に絞りましたが一回目の審査では決定できず、二回目の審査において佐伯孝夫氏の作を入選と決定し、さらにその場で若干の加筆をしてもらいました。
曲の選定
曲においては、歌詞決定後に10人の作の中から投票により高田信一氏の曲に決定しました。
この「若い力」という歌は、必ずしも国民体育大会の歌として選定したのではなく、広く「スポーツの歌」として時と場を問わず、若い力と感謝のあるところ、愛誦されるようありたいというのが制定の趣旨でありました。